県民環境委員会(県外調査)

2025年9月12日

9月10日~12日の3日間、県民環境委員会より県外調査に出かけました。最初に訪れたのは「一般社団法人 宮古島専念プラットフォーム」です。ここは官民共創による持続可能な「エコアイランド宮古島」を目指し、持続可能な地域づくりを進めるため2024年に設立された団体で、行政主導で行政の外に法人を作り、市民、行政、民間が得意なことを活かした取組が出来る環境づくりを行いました。

 

2日目にはみやこ下地島空港ターミナルを訪問しました。2025年に太陽光発電事業を開始し、国内港宇高ターミナル初の「ZEB」認証取得を目指しました。開放感のある空間づくり、CLT(強度と耐熱性に優れた木材)の採用、井水及び自然光や風の積極的な活用により省エネルギー化を行い、BELS評価における「ZEB Ready」の評価を受け、68%のエネルギー削減を行っているとのことでした。

 

2日目の午後には「沖縄化学技術大学院大学」に伺いました。2012年、沖縄振興特別措置法に基づき、内閣府より年間220億円という補助金で、世界最高水準の教育が行われています。沖縄の新興と自立的発展、世界の科学技術の発展に寄与することを目的として開学されました。大学内は全て英語で、外国人が81%、52か国の学生、63か国の教員、教員1人に学生3人という素晴らしい環境でした。

 

最終日には沖縄県営平和祈念公園を訪問しました。初めに国立沖縄戦没者墓苑、愛國知祖之塔(愛知県県立の慰霊塔)において、戦没者慰霊のため献花を行いました。その後、全戦没者24万人余が刻銘される「平和の礎」について、説明を受けました。県ごとに刻銘されていて、神戸姓の方もみえました。遥か沖縄の地で最後を迎えられたことを思うと胸が痛み、手を合わせました。

 

その後、沖縄県平和祈念資料館において、担当者の方からのお話を伺いました。沖縄戦の継承をするために、「証言映像の収録、沖縄線の語り継ぎ手養成講座を開催している」とのことでした。平和学習の取り組みとして、「児童・生徒の平和メッセージ展、平和講話、沖縄戦学習動画の公開」を行っています。戦後80年の取り組みとして「戦後80年祈念巡回展」を県内離島でパネル展を行います。

 

説明の後、資料館を調査しました。パネルにて当時の沖縄戦の様子が展示されていました。幼い子供、傷ついた兵士、戦争によって焼失した家屋等々、生々しい映像に胸が締め付けられました。洞窟にかくれている人々の様子が人形で再現され、泣く赤ちゃんの口を押さえているシーン。生きている幸せと、二度と戦争を起こしてはいけないと、次の世代に引き継ぐ責任を改めて思いました。